2025/2/9
半年前頃から、自分は何がしたいのか考えることが増えました。
きっかけは世話になった先輩から「ベンチャーに向いてそう」と言われたことでした。
将来のことはあまり考えず、このまま研究を続けて企業の研究職に就職するのかなと漠然とそれまでは考えていました。
研究は楽しいし、続けるのにちょうどいい、自分の仕事としてもちょうどいいなと。
ただ「ベンチャー」という言葉から、もっと広い可能性があることに気づきました。
自分のやりたいことを自分がつくった職場で実行する。夢のある話だなと思いました。
じゃぁ今の大学院はどうするのか。元々は博士課程に進学し、博士号を取得するつもりでした。
もし何かアイディアが浮かび起業するとなると、今の研究室を辞めてすぐに動き出すのが効率的です。
ただ、それは「逃げ」なんじゃないかと思う自分もいました。
今の研究がうまくいっていないから、今の研究環境が好きじゃないから、だから研究室を辞めて、本当にやるかも分からない起業
というものに逃げているだけではないのか、と。
しかし今読んでいる本が、「逃げ」ではないのでは、と思うきっかけを与えてくれました。
PayPalの創業物語について書かれている本で、当時のスタートアップ企業の創業者たちや周囲のスタッフたちの様子が描かれています。
その中に「世界に広く影響を与えるような仕事がしたい」と感じていたものの、今の仕事にやりがいを感じていない女性の話がありました。
今の自分とすごく似ているなと感じました。
そんな彼女も結局は転職して、最終的には成功を収めました。
他にも大学の知り合いだからという理由で起業に参画したり、みんな自由に生きているわけです。
もちろん彼らにも苦労はたくさんあるし、同じような人たちがみんな成功を収めているわけではないです。
ただ、自分のやりたいことができる環境を求めるという姿勢を貫くことは良いことだなと学びました。
今までの自分は、修士課程まで進んだのだから博士課程まで進学するのが正解だと何となく思い、その考えに縛られていました。
自分のやりたいことをやるってのが一番大事なのではないかと改めて感じました。
これがモラトリアムってやつですかね。