2025/3/9
昨日の日記で、私が研究をするに至った経緯をお話ししたと思います。
では、なぜ今更になって博士後期課程への進学を改めて考え直しているのか。
これまた2024年の夏に遡ります。
2025/2/9の日記にも書いたように、「ベンチャーに向いてそう」と言われたのがきっかけでした。
向こうにとっては単なる思い付きの発言であっても、当方にとっては青天の霹靂になることもあるのだなとしみじみ思います。
将来を考える良いきっかけでした。
そもそも昨日書いたように、私は研究者になるのが元来の夢ではないです。
研究はやってて楽しいが、研究者になりたいかと聞かれると「いや、別に」みたいな状態であることに気づきました。
じゃあ自分は何がしたいのか。これといった夢を昔から持ち合わせていないので悩みました。
しかし考えていく中で、夢ではないが願望として、
「何か社会にインパクトを与えて、自分の名前を歴史に刻みたい。自分の生きた証を何か残したい」
という自分の気持ちに気づきました。
これを実現するためには、どういった生き方をすればいいのか。
確かに研究は楽しい、しかし、研究は私の目標にとって一つの手段に過ぎないんじゃないか、そう思うようになりました。
目標へ到達する「手段」が他にないか考え始めました。
同時に考え始めたことが、自分の将来にとって博士号という学位が必要なのか、です。
それで進学を悩み始めたわけです。
ただ情けない話、なかなかすぐには新たな「手段」を思いつきませんでした。
そして社会人経験者の話をいろいろ聞いて感じたことは「毎日行うこと(これまでの僕にとって研究)にやりがいを感じて、楽しめる」というのは素晴らしいことなんだ、ということです。
それを今すぐ捨てるのはもったいないのではないか、というご意見を皆様からいただきました。
以上を鑑みて私が出した結論は「進学して研究を続けながら、他の手段を見つけられるように日々努める」です。
私の特徴の一つに「何かをやると決めたときに、他の選択肢を潰す」というものがあります。
大学受験時(現役の時)、は第一志望しか行きたくないと決めたら、他の大学は受験しませんでした。
博士進学すると決めたら、修士2年間は一回も就活しませんでした。
この性格を悪いものだとは自分では思っておらず、むしろこの性格のおかげで今まで成し遂げられたこともあったと思います。
ただこれからの人生は他の選択肢を残したまま、やることをやっていくという「視野の広さ、選択肢の多さ」を大切にしようと思います。
博士課程という、何かに特化していく時期であるにもかかわらず、逆にこのタイミングでこのような考えに至るのも変な気はします。
ただまぁこれも一興。
頑張るぞ。
今回のことは珍しく姉夫婦にも相談しました。
なので今日のアイキャッチ画像は、姉夫婦の結婚式の時のデザートです。